軸の色の特徴とおすすめ製品【メカニカルキーボード】

メカニカルキーボードの軸の特徴の解説と、おすすめ製品紹介です。

注意
掲載の情報は記事更新時点(2022年8月3日)のものであり、ご覧になっている際には異なる可能性があるため注意してください。

軸の色ざっくり解説

まずはメカニカルキーボードの軸の特徴をざっくりと解説します。既にご存知の方は飛ばして頂いても構いません。

メカニカルキーボードの軸について【要点まとめ】
  • 軸:メカニカルキーボードのキー内部の支点およびスイッチのこと
    まず、「軸」について簡単な説明です。軸とはメカニカルキーボードのキー内部の支点やスイッチの構造のことを指します。メカニカルキーボードはメンブレンやパンタグラフと異なり、決まった構造が無くスイッチの種類によって性質が変わるため、メカニカルだけでは性質を表現できないため、加えて軸を性質を知る要素の一つとして扱っているという感じです。下記から主要な軸についてそれぞれ簡単に説明しています。
  • 赤軸:打鍵音が比較的小さくて軽いキータッチのライト軸
    赤軸は比較的ライトで癖の少ない軸です。メカニカルキーボードは全体的にメンブレンなどよりは打鍵音が大きいのが特徴の一つですが、赤軸は比較的小さめの打鍵音なので導入しやすいです。また、キーも軽めに作られていることもあり、癖が少なく使いやすい軸です。入門用に特におすすめの軸です。
  • 青軸:独特な打鍵音でしっかりとしたフィードバックのあるややヘビーな軸
    青軸はややヘビーな特殊な軸です。最近では「クリッキー」と呼ばれることも多いです。最大の特徴は金属っぽさのある独特で大きめの打鍵音です。また、キーはやや重めで、作動点ではしっかりとしたタクタイル(引っかかり)があるため、確実なフィードバックを得ることが出来るのがメリットです。一般的なキーボードのようなキー入力と異なり、カチカチ鳴るスイッチを押している感じから、クリック感が強いとも表現されることがあります。打鍵音が独特で大きな点もあり、ややヘビーでライト向けではない軸だと思います。
  • 茶軸:ソフトなタクタイルで軽快な入力感
    茶軸はソフトなタクタイル(引っかかり)が特徴の軸です。最近では「タクタイル」と呼ばれることも多いです。作動点にソフトなタクタイルを用意することで、キーの重さや入力感を出来るだけ阻害することなくフィードバッグを得ることができます。赤軸と同様に癖が少なく入門用におすすめの軸ですが、打鍵音にソフトなタクタイルによる摺動音(擦れるような音)が混じるため、それが苦手な人は注意が必要です。
  • 銀軸・Speed軸:浅い作動点で高速入力に特化
    銀軸・Speed軸は、浅い作動点で高速入力に特化した軸です。基本的に1.5mm未満の非常に浅い作動点を持つので、ほんの少し押し下げるだけ反応します。撫で打ちのようなタイピングで高速入力をしたい方に適している他、指の運動量も減らすことができるため、入力量が多い人には嬉しいです。ただし、底打ち派の人は一般的なキーボードよりも底打ちした際の指への衝撃がやや強くなることが予想される点は注意です。また、意味合いは少し異なりますが、ロープロファイルなどと呼ばれることが多い薄型のスイッチ(キーボード)ではキーの作動点も浅いことが多いので、それらも銀軸・Speed軸の性質を持っていると言えると思います。
  • 上記だけでなくその他にも多くの軸が存在
    現在主要な軸は上記で説明しましたが、他にも多くの軸が存在します。全てを一つの記事で網羅するのは厳しいので、気になる人は各メーカーのサイトやキーボードの製品説明をご覧になると良いと思います。

メカニカルキーボードの軸とは

メカニカルキーボードの「軸」とは、メカニカルキーボードにおけるキー内部のスイッチ構造のことです。

安価なキーボードでよく用いられる「メンブレン」や「パンタグラフ」等のキースイッチと異なり、なぜ「軸」といった言い方をするかというと、メカニカルスイッチは他スイッチと異なり特定の決まった構造やパーツが無く、スイッチ毎に性質が変わるためです。そのため、特に性質に影響を与えるキー内部のキーを支える部分(軸)から、この性質のメカニカルスイッチは「〇軸」だ、みたいな感じで呼んでいます。また、メーカー側が性質ごとにある程度決まった軸の色をしていることも、この呼び方になった理由だと思います。

そのため、メカニカルキーボードを選ぶ際には、まず自分の好みにあった軸を見つけることが大切です。上でも触れましたが、メカニカルスイッチは性質を色によって分けるのが一般的となっており、「軸の色」から大まかな性質を掴むことが可能となっています。たとえば、「赤軸は打鍵音が小さめ」といった具合です。 性質と色の組み合わせはメーカー毎に多少異なりますが、メカニカルスイッチの最大手メーカーである「Cherry」が使用している軸を基準として覚えるのが一般的となっています。現在メカニカルキーボード市場の主要な軸色は、「赤軸・青軸・茶軸・Speed軸(銀軸)」の4つとなっています。これらの軸についてざっくりとした説明をこの後に載せています。また、本記事ではおすすめ製品も後に紹介していますので、そちらも良ければご覧ください。

また、下記の記事にして各スイッチについてもうちょっと詳しく触れているので、こちらも興味があればご覧ください。

メカニカルキーボード解説 メカニカルキーボード解説【キースイッチ・軸について】

各軸の特徴まとめ

各軸色について補足説明をしています。もうちょっと詳しく知りたいという方はご覧ください。また、軸の画像を引用して掲載していますが、これはキースイッチ大手のCherryのものであり、必ずしも画像のような構造となっているとは限らないのでご注意ください。

赤軸

引用:https://www.cherrymx.de/mx-original/mx-red.html
主な特徴
  • 打鍵音が小さい(メカニカルにしては)
  • タクタイル・クリック感がない
  • キーが軽い


キーの軽さ
(4.5)
音の大きさ
(2.0)
ストローク(深さ)
(4.0)

タクタイル:なし
クリック感:なし


タクタイルとクリック感が無く、軽いキータッチが特徴。打鍵音もメカニカルの中では比較的小さめのライトタイプの軸。軽いキー特性により高速入力にも向きますが、キーストロークはメンブレンやパンタグラフと比べると深めな場合が多いです。

青軸

引用:https://www.cherrymx.de/mx-original/mx-blue.html
主な特徴
  • 独特で大きい打鍵音(金属っぽい)
  • しっかりとしたクリック感
  • キーが重い


キーの軽さ
(2.0)
音の大きさ
(5.0)
ストローク(深さ)
(4.0)

タクタイル:あり
クリック感:しっかりとあり


しっかりとしたタクタイルとクリック感による明確な入力感が魅力。キーは重めで、カチンとかパチンと言った類の金属っぽい打鍵音が特徴。底打ちタイプで一つ一つのキー入力をしっかりと感じたい人におすすめの軸です。

茶軸

引用:https://www.cherrymx.de/mx-original/mx-brown.html
主な特徴
  • ソフトなタクタイル
  • キーが軽い


キーの軽さ
(3.5)
音の大きさ
(2.5)
ストローク(深さ)
(4.0)

タクタイル:ソフトにあり
クリック感:なし?※


軽いキータッチとソフトなタクタイルによる軽快な入力感が魅力。打鍵音は小さめですが、ソフトなタクタイルによる擦れるような音が混じります。打鍵音が小さめで、その他の特性も癖が強すぎない程度に取り入れられているので、入門用におすすめの使い易い軸です。 ※クリック感は仕様上はないはずですが、製品によっては感じるものがあります(主観です)。恐らくはタクタイルの影響だと思われますが、クリック感のない製品をお求めの方は注意してください。

銀軸

引用:https://www.cherrymx.de/mx-original/mx-speed-silver.html
良い点
  • 反応点とキーストロークが浅い
  • キーが軽い


キーの軽さ
(5.0)
音の大きさ
(2.5)
ストローク(深さ)
(2.5)

タクタイル:なし or ソフトにあり
クリック感:なし


高速入力に特化した軸。軽いキータッチに浅い接点とキーストロークも備えているのが特徴。他のメカニカルスイッチでは、一般的なスイッチよりキーストロークが深めな事が基本で、高速入力をしたいなら底打ちしないようにしなければなりませんでしたが、この銀軸(Speed軸)ではキーストロークも浅めに設計されているので、底打ちしても問題ありません。撫で打ちも当然できるので、高速入力をしたいなら人を選ばず使える軸。
注意:軸の色が全てではない
メカニカルキーボードのおおまかな性質は確かに「軸の色」で分けることができます。「軸の色」について知る事はメカニカルキーボードを知る一番の早道です。しかし最近では、各社独自のメカニカルキースイッチ開発に力を入れている場合も多く、同じ軸色(同じ特性の軸)であっても微妙に違いがあったり、軸の色以外の部分でも差が出たりします。上述の軸色の説明もCherry MXの主要軸に関してのもので、全てがそうとは限らないので注意しておく必要があります。軸の色で大きな特徴が決まるのは確かですが、それだけでは決まらないという事は覚えておきましょう。

おすすめ製品

おすすめメカニカルキーボード早見表

※製品名を押すと同記事内の紹介部へ移動します(商品リンクではありません)。参考価格は記事更新時点のものです。
メーカー 製品名参考価格軸色反応点キー ストロークテンキー接続
ロジクール
K835 TKL
7,500円赤軸
青軸
?mm4.0±4mm×有線
ロジクール
SIGNATURE K855
10,500円赤軸?mm4.0±4mm×無線
ROCCAT
Pryo JP リニア
6,250円赤軸2.0mm4.0mm有線
Korsair
K60 RGB PRO SE
11,000円赤軸系2.0mm4.0mm有線
ロジクール
G512 Carbon
11,000円赤軸
青軸
茶軸
2.0mm4.0mm有線
Corsair
K63 Cherry MX Red
8,100円赤軸2.0mm4.0mm×有線
Razer
BlackWidow Lite JP オレンジ軸
11,990円茶軸系1.9mm4.0mm×有線
Razer
BlackWidow V3 TKL JP
8980円Speed軸系
青軸系
1.9mm4.0mm×有線
Razer
BlackWidow V3 JP
11,980円Speed軸系
青軸系
1.2mm3.5mm有線
ロジクール
G813
19,900円赤軸系
茶軸系
青軸系
1.5mm3.0mm有線
Corsair
K70 RGB PRO MX Speed
16,600円Speed軸1.0mm3.2mm有線
steelseries
Apex Pro JP
25,300円磁気センサー0.4mm ~3.6mm3.6mm有線

軸の色別のおすすめ製品紹介です。コスパ重視で選定しています。

K835 TKL(ロジクール)

主要スペック表
キースイッチ赤軸
青軸
キーストローク4.0±4mm
テンキーなし
接続有線
価格約7,500円(2022年12月6日時点)
販売ページ
ロジクールの安価でシンプルなテンキーレスのメカニカルキーボードです。スイッチは赤軸と青軸の2種類が用意されています。
特別な機能やライティング機能は一切ないシンプルな仕様ですが、価格が約7,500円(2022年12月6日時点)と安価なのが魅力です。テンキーレスでコンパクトで、見た目もカジュアルな感じとなっています。ロジクールという有名メーカーのメカニカルキーボードを安く導入したいなら魅力的な製品です。

SIGNATURE K855 TKL(ロジクール)

主要スペック表
キースイッチ赤軸
キーストローク4.0±4mm
テンキーなし
接続無線(USB / Bluetooth)
価格約10,500円(2022年12月6日時点)
販売ページ
ロジクールのシンプルな赤軸のワイヤレスメカニカルキーボードです。スイッチは2022年12月時点だと赤軸のみですが、K835の無線版です。
数少ないメカニカルキーボードのワイヤレス製品で、USBレシーバーとBluetoothによるワイヤレス接続に対応しています。無線のメカニカルは現状高価な製品が多いですが、この製品は約10,500円(2022年12月時点)と他製品と比べてそこまで高価でないのが魅力です。ただし、それワイヤレス以外の仕様はかなりシンプルで、ライティングや特別な機能は一切ない点は注意です。

Pryo JP リニア(ROCCAT)

主要スペック表
キースイッチ赤軸
キーストローク4.0mm
テンキーあり
接続有線
価格約6,250円(2022年12月6日時点)
販売ページ

ROCCATの安価で非常にコスパが良い赤軸ゲーミングキーボードです。

赤軸のRGBライティング対応のフルメカニカルキーボードが約6,250円(2022年12月時点)は非常に安くてコスパが良いです。しかもマグネット式の着脱可能なパームレストまで付属しています。

軸の詳細については記載がないため、恐らくは安価なものが採用されているであろうとはいえ、それを考慮しても非常にコスパが良い製品だと思います。見た目もかっこいですし、赤軸な上にキーボード上部にキーや余分なスペースが無くて思ったよりもコンパクトなので導入しやすく、入門用には素晴らしい製品だと思います。

K60 RGB PRO SE(Corsair)

主要スペック表
キースイッチCherry Viola
キーストローク4.0mm
テンキーあり
接続有線
価格約11,000円(2022年12月6日時点)
販売ページ
CorsairのCherry Violaスイッチ採用の高コスパゲーミングキーボードです。スイッチは赤軸に似たリニアタイプですが、底へ近づくと押下圧が強くなる(要するにキーが重くなる)という点が異なります。底打ちをしたくないタイプの人に特に適した仕様になっています。
また、着脱可能なパームレストも付属しており、その上でRGBライティング対応のフルメカニカルが約11,000円(2022年12月時点)というのは比較的安く、コスパが良いのが魅力です。軸も癖が比較的少ないものなので、メカニカル入門用にもおすすめできます。

G512 Carbon (ロジクール)

主要スペック表
キースイッチGX Red(赤軸)
GX Blue(青軸)
GX Brown(茶軸)
キーストローク4.0mm
テンキーあり
接続有線
価格約11,000円前後(2022年12月6日時点)
販売ページ
ロジクールの艶消しのアルミボディがクールなテンキー付きのゲーミングキーボードです。軸は赤軸、青軸、茶軸の3種類が用意されているため、好みのものを選ぶことができるのも良いです。RGBライティングに対応した有名メーカーのフルメカニカルが1万円程度で買えるのはコスパが良いです。ロジクールはマウスを使っている人も多いと思うので、管理ソフトを一つにまとめたい場合にもおすすめできます。

K63 Cherry MX Red(Corsair)

主要スペック表
キースイッチCherry MX red(赤軸)
キーストローク4.0mm
テンキーなし
接続有線
価格約8,100円(2022年12月6日時点)
販売ページ
Corsairのシンプルで安価な赤軸のゲーミングキーボードです。テンキーレスです。赤色のLEDを搭載している以外はシンプルで特別な機能等はありません。Cherryの赤軸搭載で8,000円程度という安さが魅力です。

BlackWidow Lite JP オレンジ軸 (Razer)

主要スペック表
キースイッチRazer Orange Switch(茶軸系)
キーストローク4.0mm
テンキーなし
接続有線
価格約11,990円(2022年12月6日時点)
販売ページ
Razerの茶軸系のスイッチ「Razer Orange Switch」を採用した、コンパクトなテンキーレスのキーボードです。このキーボードの最大の特徴は、付属の「O-リング」をキーキャップに装着する事で静音化できる点です。メカニカルキーボードが気になるけど、打鍵音の大きさが気になるという人には嬉しいと思います。見た目もあまりゲーミングっぽい感じがなくシンプルでかっこいいので、ゲーミングキーボードながらライト層も意識されています。入門用として優れている製品だと思います。

BlackWidow V3 TKL JP (Razer)

主要スペック表
キースイッチRazer Green Switch(青軸系)
Razer Yellow Switch(Speed軸系)
キーストローク4.0mm
テンキーなし
接続有線
価格Green Switch:約8,980円
Yellow Switch:約8,980円
(2022年12月6日時点)
販売ページ
Razerの安価なテンキーレスのゲーミングキーボードです。スイッチはSpeed軸系のYellowと青軸系のGreenの2種類が用意されています。ライティングもRGBに対応しており、有名メーカーのRGBライティング対応品が約8,980円は安く、コスパは優れる製品だと思います。特にSpeed軸系はやや高価であることが多いので、類似のYellow軸が1万円未満という価格は魅力です。

BlackWidow V3 JP(Razer)

主要スペック表
キースイッチRazer Yellow Switch(Speed軸系)
Razer Green Switch(青軸系)
キーストローク3.5mm
テンキーあり
接続有線
価格約11,980円(2022年12月6日時点)
販売ページ
Razerのフルゲーミングキーボードです。RGBライティングに対応している他、パームレストが付属しています。ローラーホイールから音量などを調整することもできます。パームレストやメディアコントロールまで付属したRGBのフルキーボードとしてはやや安価でコスパは良いと思います。

G813(ロジクール)

主要スペック表
キースイッチコンパクトGLスイッチ
(リニア / タクタイル / クリッキー)
キーストローク3.0mm
テンキーあり
接続有線
価格約19,900円(2022年12月6日時点)
販売ページ
ロジクール開発の薄型スイッチ「コンパクトGLスイッチ」を採用したキーボードです。赤軸系の「リニア」、茶軸系の「タクタイル」、青軸系の「クリッキー」の3種類が用意されています。
従来のメカニカルキーボードは高さが40mm前後くらいなのに対し、22mmという驚異の薄さを実現しています。従来のメカニカルキーボードは結構厚みがあったのでパームレストが欲しい人が多かったと思いますが、この薄さならパームレストなしでも比較的快適なタイピングが可能となっています。
キーストロークは3.0mm(スイッチ自体の仕様は2.7mm)で反応点は1.5mmとなっています。メカニカルにしては浅いストロークと反応点となっており、高速入力にも適したスイッチとなっています。
RGBライティングに対応している他、ホットキー類も充実している上、カスタマイズ用の個別キーが「G1」~「G5」まで5つ用意されています。この個別キーが非常に便利で、作業を効率化してくれます。 薄さと見た目を重視しているように見える製品ながら、機能性も非常に高いです。
価格は約19,900円(2022年12月時点)となっており、有線キーボードとしてはかなり高価な部類ですが、特に個別キーは高価なキーボードでしか採用されない機能ながら誰でも便利に使える魅力がありますし、見た目の良さも考えるとそこまで高くも感じない仕上がりだと思います。ただし、やはり高価ではあるので、予算に余裕がある人向けだと思います。

K70 RGB MK.2 RAPIDFIRE MX Speed[Corsair]

主要スペック表
キースイッチCherry MX Speed Silver
キーストローク3.4mm?
テンキーあり
接続有線
価格約16,600円(2022年12月6日時点)
販売ページ
CherryのSpeed軸「Cherry MX Speed Silver」採用キーボードです。1.2mmという非常に浅い反応点で高速入力に適した製品です。Speed軸はやや高めの傾向がある中、その上で 、RGBライティングに対応、ボリューム調節ダイヤル等も付いている他、取り外し可能なパームレストも付属していながら、価格は約16,600円にまで抑えているのが魅力の製品です。
とはいえ、やはり有線キーボードとしては高価ですし、個別のプログラム可能キーなども無い仕様なので、Speed軸にどれだけ魅力を感じるかという製品です。

Apex Pro JP[SteelSeries]

主要スペック表
キースイッチOmniPointスイッチ (反応点調節可能)
キーストローク3.6mm
テンキーなし
接続有線
価格約25,300円(2022年12月6日時点)
販売ページ
SteelSeries独自開発の磁気センサーによる「OmniPointスイッチ」採用のキーボードです。かなり特殊なスイッチとなっており、反応点が調節可能という機能があります。0.4mm~3.6mmの間で調節が可能となっており、驚異的な浅さの反応点も実現可能となっています。また、レスポンスも従来のメカニカルスイッチよりも遥かに速いことがアピールされています。
そして、もう一つの特殊な仕様で、各種設定を確認・変更できる有機ELディスプレイを搭載しているという点があります。従来は多くのダイヤルやキー類を用意して実装する機能を、小さな有機ELディスプレイ一つでカバーできるため、本体サイズが機能性の割にコンパクトになっています。具体的には、ホットキー類を搭載したキーボードの縦幅が大体150mm~170mmぐらいなのに対し、本製品は139mmです。テンキーレス版では横幅も小さいので、かなりコンパクトです。
また、取り外し可能なパームレスト(キーボード手前に置き手首の負担を軽減させるもの)を付属しています。
かなり特殊ながら機能面は高いといえる製品で魅力的だと思いますが、価格がとにかく高いです。有線で個別キーもなく、薄型でもないのに約25,300円(2022年12月時点)となっており、頭一つ抜けて高価な印象です。 「反応点が調節可能なキースイッチ」、「有機ELディスプレイ搭載とそれによる本体の縦幅の縮小化」この2点を魅力に感じれるかどうかの製品だと思います。

記事はここまでになります。ご覧いただきありがとうございました。

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