メカニカルキーボードのメリット・デメリットをざっくり解説

メカニカルキーボードのメリット・デメリット

メカニカルキーボードのメリット・デメリットについてざっくりめに解説しています。もっと詳しく知りたい方は下記の方が参考になるかもしれません。

メカニカルキーボード解説 メカニカルキーボード解説【キースイッチ・軸について】

メカニカルキーボードとは?

引用:ダイヤテック株式会社 HPより
メカニカルキーボードとは、「メカニカル」というキースイッチを採用したキーボードのことです。「メカニカル」とあるように機械的な構造をしています。よく触れられる特徴しては「独特で大きい打鍵音」「独特なタイピング感覚」などが一般的です。
しかし、メカニカルキーボードの最も魅力的で重要な特徴は、メンブレンやパンタグラフと違って決まった構造や部品が無いため、同じメカニカルキーボードでも性質に大きな幅がある事です。
そのためメカニカルキーボードは、キーボード選びで失敗したくない人や、長期間使える自分にぴったりなキーボードを探すにはうってつけのキースイッチと言えます。ただし、価格はキーボードの中では比較的高価となっています。
MEMO

同じメカニカルキーボードでも、使用している部品や構造によって性質が違う。


一般的によく触れられる特徴二つについて、補足説明です。

メカニカルキーボードの打鍵音とタイピング感覚
  • 独特で大きい打鍵音
    打鍵音は、主に軸と呼ばれる部品の種類によって大きく差が出ます。しかし、打鍵音の大きさは一般的なキーボードよりは総じて大きめです。
    打鍵音の具体的な音の感じは、言葉で表現すると「カチカチ」「コトコト」といった感じ。
  • 独特な打鍵感
    打鍵感について詳しくは後述しますが、一般的には「スイッチを押しているような感覚」と表現される事が多いです。これは主に、メカニカル共通の特徴として金属バネを使用している事による、「滑らかな沈み込み」や、「クリック感」によるものです。
    「クリック感」は、底打ちを感触で伝えてくれるもので、他にも、入力を感知するまでキーが押下されると指に感触がある「タクタイル」など、打鍵感に関わる仕様を持つものがあります。

メリット・デメリット

メカニカルキーボードのメリット・デメリットをざっくりとまとめてみました。更に、これまたざっくりめの解説も添えています。

まずはメリット(良い点)です。まとめている事以外にも、ゲーミングキーボードなどは独自の機能をつけている製品も多く、挙げたもの以外にも良い点がある事も多いです。

メカニカルキーボードの良い点

  • 様々な性質のものがあり、好みのものを見つけやすい
    軸の種類や構造によって様々な特性のキーボードがあるため、自分の好みに合わせた製品が見つかり易いです。
  • クリック感があるものがある
    メカニカルキーボードの中には、クリック感があるものがあります。クリック感というのは、底打ちした際に指に感触で伝えたり、音が発生したりする仕様のことです。クリック感があると、キーが底まで達したのをしっかり感じ取ることができます。
    しっかりキーを押した感覚を感じながらタイピングしたい「底打ち」派の人に嬉しい特性です。
  • タクタイルがあるものがある
    メカニカルキーボードの中には、タクタイルがあるものがあります。タクタイルとは、反応点にキーが到達した際に感じる引っかかり感の事です。
    タクタイルがあると、慣れればキーを底まで押下させずにタイピングが出来るようになるため、高速入力や疲労軽減に繋がります。
    キー入力を指で感じながら「撫で打ち」の様な打ち方をしたい人に嬉しいです。
  • 高いキー耐久性
    メカニカルキーボードは、他のキースイッチのキーボードと比較してキーの耐久性が高いです。
    他の一般的なキーボードのキーは約1~2千万回の打鍵に耐えるとされていますが、メカニカルキーボードは、約5千万回~1億回の打鍵に耐えるとされています。約5倍の耐久性があるという事になります。
幅広い性質の製品があり、高いキー耐久を持っています。


次に、デメリット(悪い点)です。

メカニカルキーボードの悪い点

  • 打鍵音が大きい
    使用にあたってのは最大の壁はこれです。
    メカニカルキーボードの中では静かと言われる赤軸でさえ、他のキーボードと比較するとかなり大きい打鍵音が鳴ります。
  • 価格が高い
    一般的なメンブレン・パンタグラフキーボードと比較すると非常に高価です。まともな製品となると最低でも5000円はします。
  • チャタリングが発生する可能性がある
    チャタリングという、一度しか入力していないのに複数回入力されてしまう不具合が発生する可能性があります。キーボードでは、メカニカルキーボード以外ではほぼ発生しない不具合です。
打鍵音はデメリットにならない人も居るかもしれないですが、価格が高いのは明らかなデメリットですね。

軸について

メカニカルキーボードを語る上で欠かせない要素に「軸」があります。「軸」は、メカニカルキーボードの性質を決めるのに最も重要なパーツです。
そのため、メカニカルキーボードを選ぶ際には、自分の好みの軸を決めてから、その軸を採用したキーボードから探すという形が基本になります。


メリット・デメリットのみを語る上では、各軸の詳細については知る必要は無いかもしれませんが、メカニカルキーボードの核と言っても良い部分なので、本記事では軽く触れておこうと思います。主なものについてざっくりと下記にまとめました。

各軸の特徴【色別】

2020年1月現在、特に主要な軸4種について、特徴を表にまとめています。

音の大きさ
キーの軽さ
クリック感※1 タクタイル※2
赤軸
★★(小さい)
★★★(軽い) × ×
茶軸 ★★★(小さい) ★★★(軽い)
青軸 ★★★(大きい) ★★(重い)
Speed軸(銀軸) ★★(小さい) ★★★(軽い) × ×/
※1 キーを押下して底に達した際に指に伝わる感触の事。
※2 メカニカルキーボードは、キーを底まで押下させなくてもキー入力を認識する。そのキー入力を認識するポイントに達した際に感じる引っかかり感の事。軸の色ごとに完全に決まっている訳ではないですが、一般的なものについて記載
補足説明

各軸色についての概要をまとめています。上記の表では省略した、あまり主要ではない軸色についても載せています。

概要
赤軸 クリック感とタクタイルがない事によるよるなめらかな入力感が特徴。キーも軽い。
茶軸 ソフトなタクタイルによる軽快な入力感が特徴。
青軸 しっかりとしたクリック感とタクタイルがある事によるフィートバックで、明確な入力感を得られるのが特徴。
Speed軸(銀軸) 高速入力向けの軸。浅めの接点およびキーストロークを持ち、タクタイルが無い。
静音軸(ピンク軸) 静音性に特化した軸。メンブレンやパンタグラフと比較しても遜色ない静音性を備えるが、価格は普通にメカニカルなので、メンブレンやパンタグラフよりは大分高い。
黒軸 重い押下圧が特徴の軸。タクタイルがなくキーの戻りが速いので、高速入力向けといった感じだが、指への負担が懸念される。

まとめ

最後に、メカニカルキーボードのメリットとデメリットについて、一緒にまとめました。

メカニカルキーボードのメリット・デメリット
  • クリック感・タクタイルなどで、キー入力を指だけで感じ取れるものがある
  • 底打ちが必須でない
  • 独特で大きい打鍵音(比較的静かなものでも、メンブレン等より大きい)
  • 一般的なキーボードよりかなり高価(5,000円~20,000円)

記事はここで終わりです。ご覧いただきありがとうございました。

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